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2003.06.20 update |
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FanFiction Novel 「オーディン風の吹くところ」: FINAL FANTASY XI |
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「好きなの」
ようやく嗚咽がおさまって、鼻水と涙をタオルで拭きながら、あたしはじっと彼を見つめて言った。
「は?」
「ジェネシスさんが好きなのーっ!」
並んで座っていた彼があたしの叫びに押されたようにたじろぐ。
「まてまてちょっと待ちやがれ。俺はエルヴァーンでオマエはミスラだぞ?」
「だからナニ?」
「冗談じゃねぇ、抱けるかよ」
「どうしてっ?」
「どうしてって、オマエ解って言ってンのか? こんな小っけぇ身体しやがって、どこに入るっつーんだよ」
「入るよ!」
「無茶言うな」
「試してみれば?!」
思わず膝立ちになって彼の胸ぐらつかんで詰め寄った。あたしを見下ろす彼は無表情だ。
あたしはもうほとんど暴走状態で。頭真っ白だったから恐いものなんてなかった。
そのまま伸び上がって彼の唇にキスする。
かの人の、濃厚なくちづけを思い出して真似をする。一所懸命舌を伸ばして、彼の唇を舐める。舌を探る。だけど、上手く行かない。魂まで抜かれてしまいそうな、あの甘いキスには程遠くて。
苦しくなって口を離す。息を吐いた時、それまで無反応だった彼が、動いた。
強い力で抱き寄せられて、キスされた。噛み付くような、荒っぽいキス。痛いほどに舌を吸われて思わず呻く。
唇が解放されたと思う間もなく、草地に押し倒される。リザードジャーキンの留金が引きちぎられそうな勢いで外される。
ひんやりと夜風にさらされた胸を下着ごと鷲づかんで、彼が言った。
「後悔するなよ、メス猫」
低く抑えた声に、ぞくん、と首筋の毛が立った。
吹きさらしの野原で裸に剥かれる不安に、息を吐く。
風が素肌をなぶっていって、彼の肌が触れている所だけ暖かい。
はだけられた彼の胸に頬をぴったりくっつけて、あたしは襲って来る快感を堪えていた。
「んふっ…んっ…んあ…」
弄られ吸われて勃ち上がった乳首は彼と触れあう肌と擦られるだけで、ぴりぴりと痺れるような感覚を覚える。
繁みを梳くようにして、指先が恥丘を這う。思わず引く腰を彼の大きな手が強く引き寄せ、既に潤っている柔らかい裂け目に、指先がぐいぐいと潜り込んでくる。
「あんぅ、あんんーっ!」
そこだけ固い、敏感な突起に触れられ、あたしはのけぞった。じん…と身体の奥が熱くなる。
「ここが、弱ぇな」
彼が意地悪そうに囁き、陰核を弄び始める。
円を描くようにクリクリといらう。指先できゅっと摘み、すり潰すように擦る。ぴんぴんとはじく。
「ああっ、やっ、やああっ、んあああ!」
強烈すぎる快感にあたしは身体を硬直させ、彼にしがみついた。
ぐちゅぐちゅと凄い音を立てて彼の指があたしの中を掻き回している。
すっかり力が抜けた身体を、膝に乗せられたまま、彼の胸にすがりついて耐える。大きく開かされた脚を、愛液が伝い落ちていく。
生暖かくぬめる舌が胸の先端をなめ回す。唾液で濡れた乳首が風に触れて痛い程に固くしこるのを、指で摘んで転がされ、あたしはまた悲鳴をあげる。
「んにゃぁ、ああん、んあっ、あああふぅ」
絶えまなく喘ぎ続けて、声が掠れる。
それは経験した事のない、荒っぽく激しく、容赦のない愛撫で。
甘くとろけるような初体験とはあまりに違っていた。
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